トップページ ≫ 社会 ≫ 町を愛する気持ちがパールを産んだ神保国男市長の挑戦 実を結ぶ 戸田市
社会
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戸田市に神保市長が誕生したのは平成10年。当選以来一貫して「広げよう生活者視点の政治・市民と行政の信頼しあえるパートナーシップの政治」をすすめている。
2007年日本経済新聞社実施の「サステナブル都市」調査では全国堂々の3位(サステナブル都市・・環境のよさと経済の両立、その両立に成功した快適に過ごせる持続可能な都市)。2008年日本経済新聞社実施の「行政サービス調査」サービス水準では県内堂々1位 全国でも8位にランキングされた。
現在、戸田市のシンボルである「戸田ボートコース」ですくすくと「戸田パール」が生育している。この「戸田ボートコース」の歴史は古く竣工は昭和15年。昭和39年東京オリンピックのボート競技場ともなった。現在では中学生(戸田中にボート部が創部。市としても日本を代表する選手育成のためボートを購入し、全面支援)高校生、都内から大学、企業のボート部の部員が訪れ365日オールを漕ぐ。
まさに「戸田ボートコース」は聖地。そこで、埼玉県ボート協会会長でもある神保市長は、「ボートコース」の水質を浄化し、海外のコースのように魚の泳いでる姿が見えるくらい透明にしたいと熱望。さまざまな知恵が集められた。滋賀県の琵琶湖、茨城県の霞ケ浦、で生息する「イケチョウ貝」に着目。平成18年から「イケチョウ貝」を使用しての水質浄化活動がスタートした。専門家の意見としては、毎日何百というボートが練習、オールで水をかき混ぜることによって酸素が供給されることが「イケチョウ貝」の生育にプラスという推察もあるが、「ボートコース」での「イケチョウ貝」の生存率は90パーセントであった。「水質浄化能力」はめざましいものがあり、さらには「淡水産真珠」という戸田市の将来を輝かせる小さな可能性を秘めた「戸田ブランド・戸田パール」誕生となった。
この「戸田パール」を使ったアクセサリー教室は大人気。「ピアス」「携帯ストラップ」が作成されている。北京五輪ボート選手熊倉選手(戸田中央総合病院ローイングクラブ)は神保市長からプレゼントされたピアスを競技中肌身離さずつけレースに出場。「この真珠は私の汗と涙の結晶の生まれ変わり」と語ったエピソードも。これからも、市長表敬訪問の選手たちに「戸田パール」を贈呈していくそうだ。「あなたが懸命に漕いだ戸田ボートコースで生まれたパールです」とメッセージも添えて。
国や県からの補助をうけての事業であるが、今年3月には、埼玉県ボート協会、国立大学法人埼玉大学科学分析支援センター、戸田市を委員として「戸田ボートコース水質浄化実行委員会」を設立。「小さな貝がきれいな水と美しい真珠を作る戸田市の伝説」へ着実な歩みを進める。
戸田市は自治体にシンクタンク「戸田市政策研究所」を平成20年4月設置した。市長直轄の「シンクタンク」によって政策開発がエキサイテイングにすすめられていることも事実。その事例は、東京法令出版発行『政策開発の手法と実践・自治体シンクタンク(戸田市政策研究所)の可能性』『選ばれる自治体の条件・政策開発の手法と実践』で読むことができる。
「地方自治体のあるべき姿を学ぶ人々に読んでほしいが、何よりも戸田市民のみなさんに読んでほしい」とは、神保国男市長、神保市政12年の矜持をかいま見た気がする。
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