お巡りさん、警備員さん、CAさんなど制服を見れば何の職業か一目瞭然である。

ここはお肉屋さん、魚屋さんは看板を見ればすぐわかる。

私の散歩道の意地悪ばあさんも顔を見ればよくわかる。

「私は意地悪です」と口では言わないものの顔に書いてある。

口はへの字、眉はあがり、なんとも険しい目つきである。

〝目は口ほどにものをいう″ということわざがあるが、まさしくこれを言う。

その意地悪ばあさん！そもそも、なぜ意地悪な光線を私に送っているのかと言うと、私の愛犬二匹がその辺でふんを落とし、それを始末しないだろうかと監視しているのだ。なんとも暇なばあさんである。

もっとも私はきちんと、手提げ袋にビニールとウェットティシュと水を持ちあるき、ふんは持ち帰っているのだが・・・。

私も睨まれ続け「何ですか？」と言ってやりたいところだが、

〝悪因悪果・善因善果″

意地悪ばあさんに目には目をかえしていても自分も意地悪ばあさんになるので

今度ばあさんがいたら「おはようございます」と声を掛けてみるとしよう。

意地悪ばあさんが意地悪の看板をおろしてくれるかもしれない。