文芸広場
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天気予報が外れ秋晴れ、入間航空祭に足を運ぶ。
満員電車にゆられ、いよいよ稲荷山公園駅到着という時、乗っていた人達から「わぁ~」と驚きの声が上がる。飛行機が見えた訳ではない。駅に溢れかえる人、人、人への驚き。
「あの中に、これから自分も行くのだ」と覚悟を決めた瞬間。
臨時改札口もあるが、その改札口にさえなかなか辿りつけない。噂どおりの混雑である。
入間基地の中は模擬店と人で溢れ、季節外れの夏祭りを思わせた。普段では買えない自衛隊グッズが目を楽しませてくれ、迷彩柄にも沢山の種類があることを知った。ピクセルカモ迷彩はレゴブロックを思わせるデジタル迷彩柄という感じで新鮮だった。
迷彩服に身を包み一眼レフ片手に飛行機のシャッターチャンスを待っている人や、シートを引いてお弁当を食べながら見ている人、ベビーカーに赤ちゃんを乗せ、子ども二人を連れているたくましいお母さん、楽しみ方は色々だ。
大空を飛びまわる飛行機を見ていると自分の小ささに気付かされ「飛行機みたいに飛び回ろう」と言う気持ちになる。
そう思ったのは見ている人だけではなかった様で、二羽のカラスが飛行機のように蛇行しながら空を飛び、会場を和ませた。
普段入る事の出来ない基地に入り、存分に青空と向き合った一日となった。
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