トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ さいたま市散歩梅、桜、そして柳
コラム …男の珈琲タイム
桜の開花がかなり早まりそうとの報が気になり、桜の名所、大宮公園に出かけてみた。3月半ば近くのこの日、まだ開花のきざしは見られなかった。それではと、産業道路を渡り、見沼代用水の東側の大宮第二公園へ。ここは桜よりも梅で知られる。ピークを過ぎつつあったものの、赤、白、ピンクの花と、園内に漂うほのかな香りを十分に楽しめた。
氷川神社からこの辺りにかけては、さいたま市でも一番の散策コースだろう。第二公園からさらに東に進むと、視界がぱっと開ける。芝川の土手に至るまで深くて広い窪地が眼下に展開する。遊水池の手前には樹木が適当な間隔で並び、その中で目を引くのが木全体で優美な曲線を描いている柳(シダレヤナギ)の大木だ。その数は20本ほど。糸のように細い枝は芽吹き始め、遠目には淡い黄緑色に見える。それが風に揺れると微妙に変化する。
葉が生い茂っている夏頃の柳には、幽霊を連想しても美を意識することはなかったが、今の季節の柳は格別だ。梅や桜のようなあでやかさはなくても、そこはかとない味わいは独特のものがある。
柳は開花が開葉に先立つという。花自体はたいしたことはないものの、その時に木全体でどのような景観を見せるか、今から楽しみだ。
(山田洋)
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