コラム …埼玉の余話
・“前さいたま市長は流石だな” “何故?” “だって退職金1億円もらったことに対して、全くスズメの涙みたいなもんだ”と言っているそうだ。やはりこの前市長は大物なのかもしれない。我々庶民のせつない税金からこの退職金が出ていることを充分知っての発言だから。
・それにしても政治家ぐらい錯覚を起こす人種はいないのかもしれない。この前市長さんも、県議時代はもっと謙虚だった筈だ。市長になって市長3代。世襲制の良し悪しを聞かれて「仕方ねえだろう、家業なんだから」と嘘ぶいたそうだ。恐い話だ。
・敗れて真から反省しているのは熊谷出身で4期代議士をつとめた政治家だ。「俺は反省することだらけだよ。一度お会いした人に手紙や電話すらしてなかったし頭の下げ方も足りなかったしな」そう言われると、次回また挑戦してもらいたいと思うのが人情だ。しかし、この御仁はさばさばとして言った。「もういいよ、若い人に譲って俺のいたらなかったことを実行してもらいたい」と。
・一方で違う先生はまだ怒っている。「俺の敗れたのは俺のせいではない。自民党の体質が悪かったからだ!」と。本人の体質はよほど良いものだと、自身では錯覚しているところが愉快だ。
・それにしても自民党の敗れた先生方の秘書がことごとく、民主党の秘書になってしまっているのも奇怪だ。しかも、この秘書達に何らはむかえなかった先生方も多いのだから。一体、政治家って何なのだと心から問いたくなってしまう。
・おぼれるものワラをもつかむとは言いえて妙だ。負けたうちの1人の先生は、連勝連敗の選挙コンサルタントの指導を受けて満足そうだ。このコンサルタントも恥というものを知らないのだろうか。魚心あれば水心。需要と供給等、世の中は不思議なバランスで成り立っている。
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