トップページ ≫ 社会 ≫ 社説 ≫ 高校、近現代史必修に賛成する
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次期学習指導要領では日本史の教育を近代史を中心に教えることになった。
すでに30年前頃から、日本史の授業を縄文式文化あたりからはじめていたのでは、とても近代・現代の歴史は深く学ぶことはできないとの批判があった。
国立教育政策研究所の平成17年度の調査では第2次大戦の歴史の解答において9割近くの高校生が標準点を下回っていたという。
それは高校生の能力の優劣よりも歴史教育の中味に先述した大きな問題点があったからだ。
戦後70年が過ぎて、今日8月6日は広島に原爆が投下され多くの国民がその犠牲となった悪夢の日だ。しかし、70年という歳月ですら風化されつつあるのが現状だ。我々は二度と戦争をしてはならないし、戦争を絶対悪とし、世界の平和のために邁進しなければならないが、それには日本の近現代史を正しく学ぶ絶対的必要性がある。
今回の指導要領は日本史のみでなく、世界と日本の総合的見地から学ばせるものだが、諸手をあげて賛成である。
我々は未来を予測することは困難だが歴史の教訓から未来を判断することは充分可能だからだ。
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