トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ 「王さんの始球式」
コラム …男の珈琲タイム
甲子園の始球式は、王さんが投げた。甲子園の高校野球は、今年で100年を迎えた。だから世界の王さんは、この栄えある始球式にはぴったりだった。投球したボールは「スゥー」と、外角いっぱいのストライク。流石だった。早実一年生の清宮は、早実の大先輩の王さんに感動して、「必ず王さんのような大選手になりたい」と涙ぐんだ。
その王さんは、様々の苦難を乗り越えてきた。両親が台湾人であったこと、目指していた都立高校に落ちたこと、巨人の先輩である長嶋選手とのライバル競争等々。畳の上で何百何千とスウィングの練習をするから、足の裏はぼろぼろ、畳もぼろぼろになった。
王さんの転機は、高校受験失敗にあった。都立の進学校に落ちた時、当時早実から早稲田にいった荒川氏に出会い、思いきって進学校でも何でもなかった早実に入学。荒川氏のコーチよろしく、才能もあいまって、一年生の時から甲子園に出場。三年の時には全国優勝の投手となった。落ちたから世界の王となった。合格していたら、平凡なサラリーマンだったろう。そして出会いだ。出会いが人生を変え、屈辱がひとを大きくする。王さんはまさに手本だ。本当の王者だ。甲子園球児は、これからどんな人生舞台を演じていくのだろうか。
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR