トップページ ≫ 社会 ≫ さいたま市プレミアム付き商品券発売日が残した問題点
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
8月29日土曜日、「さいたま市プレミアム付商品券」が発売された。販売所によって整理券の配布を行った場所もあれば、行わなかった場所もあった。また、発売日も29日と30日の2日に分けた場所もあった。整理券の配布有無、販売方式は、販売所の判断に委ねられたが、整理券を配布した販売所は概ねスムーズに販売ができ、整理券を配布しなかった販売所は、混乱したケースが多かった。
武蔵浦和駅マーレ(南区)には、午前1時に整理券をもらうための列ができていた。7時の配布開始時刻前には、マーレを取り囲むような長蛇の列ができていた。また、ある浦和区の販売所では、整理券配布を行わず、並んだ順に販売をする方式を採用したが、早朝から長い行列ができてしまい、周辺住民や商店に迷惑をかけてしまう混乱を引き起こしていた。そして、見沼区役所では、整理券をもらえなかった人が激しく職員に詰め寄り、警察が出動する騒ぎとなった。
コスタ・タワー(浦和区岸町)は、事前に人員配置を決め、整理券の配布や、引き換え販売の方式を林基弘商店会長が中心になり、商店会役員で議論を重ね、万全を期し販売に臨んだ結果、7時の整理券配布も大混雑の中スムーズに行われ、10時からの引き換え販売もまったく混乱なく、午後4時に無事予定数の販売を終了。林商店会長も役員も、安堵した表情を浮かべていた。
幸運にも購入できた人は、家電製品の買い替え、間もなく新学期が始まる子どもたちの秋物衣料や学用品に充てるなど、使い方は様々である。小売店でも、大宮髙島屋などで、プレミアム付き商品券利用者向けのセールを開催し、ステラモール(北区)などでは、ポイントアップなどを実施している。
今回販売された「さいたま市プレミアム付商品券」は、36万冊用意され、販売総額は46億8千万円で、プレミアム率は30%と、かなりお得感がある。それ故関心度も高く、市役所にも問い合わせが殺到していたが、浦和区が11か所に対して、見沼区や桜区は2か所と、区によって販売所の数もまちまちで、買えると思って並んだのに買えなかったケースもあり、買えないと思っていたら、思いがけず買えたというケースもあった。それ故不公平感が残る結果となってしまったが、次回がもしあるならば、販売場所や販売方式など、しっかりと検証し、この教訓を生かさないと「同じこと」の繰り返しになってしまう。とはいえ、市民が持っている36万冊の「プレミアム付き商品券」が、どう使われ、波及効果をもたらすのか、興味は尽きない。
直木 龍介
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR