トップページ ≫ 社会 ≫ 教育 ≫ 保護者世代には想像できない「小学生と情報通信端末の正しい付き合い方」(1)
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子どもたちの生活の乱れを回避する目的で,以前「中学生に21時以降携帯電話を使用させないルール」を適用した自治体に関する報道がTVや新聞で大きく取り上げられたことを覚えておられる方も多いことでしょう。現在の中学生・小学生(高学年)は物心ついたときから携帯電話やインターネットが身近に存在した世代ですが,これが小学低学年になると幼少期から自分の周辺にスマホが存在する世代となり,子どもと通信端末との付き合い方は今までよりさらに複雑化することが予想されます。子どもへの適切な端末の与え方,使わせ方について,特に小学生のお子様をお持ちの保護者の皆様は一度しっかりルールを決めておく時期に来ているようです。
●子どもが使う端末は「スマホがデビュー」ではない
今回皆様に紹介するのは,総務省の「子どものICT利活用能力に係る保護者の意識に関する調査」の結果です。調査対象は小学生から高校生までの子ども(第一子)を持つ保護者4,800人ですが,第一子というところがポイントで,子どもの成長にあわせてどのタイミングでどのような情報通信端末を与えてきたか,その使い方について保護者がどのような認識を持っていたかを調べたという点でとても興味深いデータとなっています。ではさっそく結果について見ていきましょう。
(単位%) | 小1~小3 | 小4~小6 | 中学生 | 高校生 |
---|---|---|---|---|
携帯電話 | 33.9 | 37.5 | 38.8 | 33.0 |
スマートフォン | 24.0 | 25.1 | 35.6 | 68.3 |
タブレット型 パソコン |
12.8 | 17.6 | 18.6 | 13.4 |
ノートパソコン | 40.2 | 49.2 | 54.6 | 62.5 |
デスクトップ型 パソコン |
24.4 | 30.6 | 37.5 | 37.9 |
通信機能付き ゲーム端末 |
46.4 | 63.4 | 54.1 | 38.8 |
通信機能付き 音楽プレーヤー |
5.8 | 12.7 | 24.1 | 29.1 |
このデータは,子どもたちが世代別にどのような通信情報端末を使っているのかを明らかにしたものです。言い換えると「将来皆さんのお子様が,どのタイミングでどの端末に乗り換えるか」の予測データともいえるでしょう。小学生の場合,通信機能のあるゲーム端末やご家庭のノートパソコンを通してインターネットを使用し始めるケースが多いことがわかります。ところが「通信機能付きゲーム端末の利用目的がわからない」と答える保護者は,小学生の子どもを持つ方でおよそ4人に1人を超えていて,保護者がその機能を十分に理解できていないがゆえの「使い方指導の不徹底」が,後々スマホなどの使い方をめぐるトラブルの原因の一つになっていることが推測されるのです。そのスマホについては,すでに高校生の7割が所有する必須アイテムとなっており,今後ますます「スマホデビュー」の低年齢化が進むことが予想されますから,小学生のお子様をお持ちの御家庭では「いつから持たせるか」を念頭において,小学生のうちから端末との正しい付き合い方について会話しておくことが必要だと思われます。 (つづく)
秋田 洋和
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