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主筆のインク
今年のシルバーウィークは週休2日を加えて5日間。連休後の木金に休暇を取れば9日間も休めるという大型連休で、観光産業やレジャー産業などこの需要を見込んでいる人たちも多いのではないか。またこの休みに国内外に旅行にいかれる人もいるだろう。
つい最近筆者は、日頃お世話になっている人のお手伝いで10月にオープンするお店の決済サービスの導入を手掛けている。サービスの申し込みからクレジットカード会社の審査を経るなど開始まで日数を要するわけだが、いわゆる営業日数がシルバーウィークのおかげでギリギリになってしまうということにハタと気づいた。
大型連休は、高度経済成長のモーレツ社員から余暇を楽しむ生活へという視点や景気対策から、ハッピーマンデー制度などにより連休を増やすという政策によって作られてきている。7月の海の日に対抗してなのか、来年の8月から山の日という祝日もできる。これもお盆の大型連休化であろう。
日本人は働き過ぎという印象が強いが、日本は祝日数の多さでは世界3位いうことを知っているだろうか。大学生などは夏休みが終わったとおもったらすぐシルバーウィークらしい。個人の休暇と社会の稼働率を分けて考えて言った方がいいのではないだろうか。大型連休によって社会が動かなくなることのほうが、経済的には問題なのではないかと思う。個々人は計画立てて長期休暇をしっかりとり、リフレッシュして仕事に臨む。これからの日本にとって重要なことは生産性を上げていくこと。だからこそ、長期休暇は皆で時期をずらして取り、社会の稼働を維持していくほうが経済効果そして生産性の向上に寄与すると思うのだが。「盆と正月が一緒にきたよう」ということわざがあるが、日本人が皆で一斉に休むのはそれくらいでいいというのは極論だろうか。
小林 司
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