コラム …埼玉の余話
梶田さんのノーベル賞受賞は日本人の名誉であることはいうまでもないが、埼玉県にとってこれ以上の名誉はないだろう。特にさして特色もなく、ダサイタマなどと揶揄されてきただけになおさらだ。さらに、埼玉大学卒業ということも意義深い。東大や京大がノーベルコースだったのが地方大学の埼玉とくれば、最大の慶事だ。一方の受賞者大村さんもこれまた地方の山梨大学だ。
社会は決まったコースがあっては硬直化する一方になる。どんな境遇、どんな環境にあっても才能があり、努力する気概があれば成功するという実例は山とある。また、そうであることが健康だ。受験生をもつ親たちは大いに参考にすべきだ。
ある中華料理屋さんは、サイダイギョウザを売り出すそうだ。ノーベルラーメンもうまそうだ。公立より私立の高校受験生も、川高がある韮高があるとふるいたつべきだ。いまから考えるとりそな銀行という名称も、昔の埼玉銀行の方がよかったような気にもなってくる。浦和にも古い茶房で埼玉屋というのがあるが、ノーベルというケーキを売りものにすればおもしろい。
政府が地方創生をテーマに動き出している時、今回の地方大学快挙は意義深い。
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