トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ 白玉の歯にしみとおる秋の夜は
コラム …男の珈琲タイム
97才になる現役の医師の本がとぶように売れているという。高齢社会と健康志向の人達がいかに多くなっているかの証左だろう。それと健康に関する本が本屋にあふれていて、どれが本当なのか迷っている人達が多いなか、現実にその健康法を実践して97才の医師がいまも日に50人近くの患者を診ていることがより信じられているのだろう。中味は特別、奇をてらすことは書かれてはいない。
栄養、休養、スポーツ、ウオーキング等決して無理をせず続けることを説いてある。肉も食べるべし、ストレスは適度にうけて流すべし、脳はつねに使うべし、等々。ある意味では当然なことばかり。しかし、中でも挑戦することを怠ったら老化の道を一気にころげおちるから特に気をつけるべきだというところ真にうなずける。
80才を過ぎてなお、エベレストを目指す三浦さんが目にうかんでくる。人間は未知のことが多すぎるが人間の生は精神と深い絆でむすばれていることも事実だ。目にみえぬ「気」も人体と密接につながっていていまでも西野流呼吸法がさかんなのは、「気」で多くの人が元気でいるからだろう。
西野さんの直弟子、女優の由美かおるさんがいつまでも美貌を保っているのもうなずけるではないか。余談だが酒の「け」も「き」からきているのだそうだ。やはり元気の素なのだ。晩秋のこの頃酒を静かにじっくりと味わい、若山牧水の「白玉の歯にしみとおる秋の夜は酒は静かに飲むべかりけり」という秀歌を思いうかべ、牧水がいかに酒を友とし酒が心の栄養となっていたかを後日書いていたことが何とも私の心を温め、しっとりとさせてくれることか。
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR