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コラム …男の珈琲タイム
【折々の女将たち】
名女将と呼ばれなくとも
四季折々の花のように
様々な色彩を放ちながら
生きとし生きる女将模様を綴る
【ママと女将】
ママと呼ばれる女将もいる。ママとは通常バーなどの女主人を言うが、この料亭の女将は両方を使い分けている。バーは男の本能的な孤独感を癒す場だ。酔客が、「ママ」と甘ったれると、「ハイハイ」ともてなす。そこにはきわめて高度な心のテクニックがあるという。女の将としてよりも、ママというマダムチックな存在は、時には効を発するのだろう。
小料理屋のママを十年やって、縁あって再婚し、中級旅館の女将となった彼女は、旅館を大きくしようとは考えていない。小さくても人生そのものを考え、求めてくるお客のために、生きることの意味と質を深めるための場を、提供したいと念じている。人生は出会いと別れの連鎖だ。宿を去っていく客の姿を見送ると、寂寥と共に次なる出会いの歓喜を想い、女将になってよかったとしみじみ思っている。
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