「すごい！すごい！」の声が聞こえてくる。

平成２７年１１月２５日１１時、アトレ浦和オープン。

東連絡通路の前には３００超の人々が集まり、テープカットが行われた。

霧雨の中、早朝から並んだ人々の列は１００人を超え、今か今かと待つ人々で浦和駅が熱気に包まれる。

「食」を追及するサウスエリア。オープンと同時に各店舗に行列ができる。

店舗の中央に設けられた時計の広場には、テーブルとイスが用意され、買ったものをすぐに食することが出来る。また買い物途中に一休みすることもでき、高齢者や子供連れの人々には有難い。

野菜、魚、肉は豊富な品揃えで思わず手に取りたくなり、値段も予想以上にリーズナブルで主婦の心を擽られる。

アトレ北口改札を出ると心地の良い空間が目の前に拡がる。蔦屋書店とスターバックスコーヒーだ。

代官山のＤＮＡを受け継ぐ店内は、ダークブラウンを基調とした落ち着いた大人の雰囲気。

単なる本屋ではない。自分の読みたい本を、珈琲を飲みながらゆっくりと吟味し、自分だけの時間の中でゆっくりと選ぶ。

営業時間も７：００～２４：１５と長く、お年寄りから子供、恋人から家族連れまでそれぞれのニーズで楽しむことができる。

仕切りの全くないオープンな空間に、本、文房具が上品にディスプレイされ、見ているだけで心が安らぐ。

出会ったことのない自分に出会えるような不思議な異空間の出現に胸が高鳴る。

浦和の人々が待ちに待ったアトレ浦和のオープン。

想像以上の完成度と満足度を感じるものであった。

強敵な店の出現に近隣のデパートや商店街もうかうかしてはいられない。

平成３０年には駅と地下道を結ぶ中ノ島通路、アトレ西口ビルが完成予定となっている。

ますます変わっていく浦和を大いに楽しみたい、そしてもっともっと浦和を好きになりたいと思う人たちが増えていくのは間違いない。

馬渕凜子