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コラム …男の珈琲タイム
【折々の女将たち】
名女将と呼ばれなくとも
四季折々の花のように
様々な色彩を放ちながら
生きとし生きる女将模様を綴る
【名門ゆえに腰低く】
再び群馬。三代前は昭和の歴史にその名を馳せた大政治家の老舗。しかし大女将は決して名門を鼻にかけない。名声は既に過去と割り切って、腰低く客に接し、この女将の再会を楽しみに客人は帰ってまたやってくる。しかし次を継ぐ若女将はどうしても、そこまでは達せず、学歴や器量を鼻にかけてしまう。おだてる客も悪い。負の相乗効果ほど怖いものはない。人生は巡礼だという。苦行をもって理想の高峰にいくところに、人間の使命があると心すれば、時間がまた育ててくれるだろう。
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