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コラム …埼玉の余話
県議議員も市議会議員も非常勤。定例会は年四回。一回の議会出席は平均十五日以下だ。年六十日で給与は県議で月額九十四万円。
ボーナス四百五十万円。調査費は五十万円。その他に一日出席ごとに約一万五千円をもらえる。しかも非常勤だ。非常識だ。
貧困者がますます増加していく中で、おかしくないか。働けばそれなりの報酬といっても、非常勤では限度がある。しかも権力という付加価値がつくから、議員は現代社会における特権階級といっていい。有権者はこの現実を知らなすぎる。選挙の時、甘い言葉にほだされて一票を投じてしまうことは大きなミスだ。だから、議員は今の三分の一でいい。そのかわり、常勤の首長に負けないぐらい動き、働き、県民のために奉仕すべきだ。執行部のあげ足をとることに終始したり、いじめに快感をおぼえているようでは選良ではない。
現代社会の落し穴はもしかしたら、議会制度にあるのかもしれない。民主主義が本当に良い制度ならば、この落とし穴を埋めなくてはならないと思う。昔、中学の教師がデモクラシーなんて嘘だ。デモクラシニクイだと口グセのように言っていたが、かなり的を射ているなと最近、とみに思う。
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