主筆のインク
新年あけましておめでとうございます。
2016年の干支は「丙申 」(ひのえさる)です。丙(ひのえ)は火を表し、物事が明らかにはっきりしていく様を指します。また申(さる)は伸びると同じ意味ですくすくと成長していく様を表しています。昨年の干支は「乙未」(きのとひつじ)で、芽が地上に出ようとして曲がりくねり、うっそうと茂って暗く覆うという意味でありましたので、昨年来の様々な衝突の大勢が見えてくる年になるのではないでしょうか。過去の丙申(ひのえさる)の年を振り返ると、240年前の1776年はアメリカ独立宣言、60年前の1956年は日ソ共同宣言そして日本の国際連合への加盟という出来事がありました。
さて県内を見わたすと、昨年の統一地方選そしてそれに続く知事選挙での対立構造を引きずり、12月の県議会定例会では自民会派が知事に答弁をさせないという異常状態が続いています。今年はその解消と議会の正常化が強く望まれます。また60年前は横浜市・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市の5市から、政令指定都市制度が始まった年でもあります。昨年5月に行われた大阪都構想の住民投票にも表れているように、大都市制度や地方分権制度のこれからのあるべき姿を考え直すタイミングが来ているということを感じます。
今年の大きなイベントとしては、7月の参議院選挙が挙げられます。この選挙の大きな特徴は投票権18歳まで引き下げられたことです。これにより若年層の投票率が向上するのか注目したいと思います。ちょうど70年前の戦争後、婦人参政権が認められそれによって政治が変わったように、今回の18歳からの投票権により政治が変わることを期待します。
特に選挙前になるとバラマキ政策が行われ、選挙公約も投票所に足を運ぶ高齢層向けの政策が中心になります。目先のことにとらわれず、社会のこれからを見据えた判断が必要です。この判断材料を提供することこそ、オピニオンメディアの役割と私たちは考えております。「クオリティ埼玉」は昨年夏、大リニューアルを行い、埼玉県に住む人の知りたいを「お届け」するということに改めて取り組んでいます。
本年も社会、生活、地域情報など幅広い情報や意見を提供しながら、読者のより良い生活に貢献してまいります。
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