トップページ ≫ 社会 ≫ 埼玉県議会12月定例会レポート②~全国学力テストの結果踏まえ県でも対策強化前向きに
社会
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全国の小学6年生と中学3年生を対象に毎年実施している「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)は、埼玉県にとって深刻な結果だった。昨年実施された学力テストの平均正答率は、小学生は61.7%で全国42位、中学生は平均正答率が59.0%で36位と、全国平均を下回る結果となった。県教育委員会では今年度より、小学4年生~中学3年生を対象とした県独自の学力・学習状況調査を実施し、学力アップを図る取組が始まったばかりだが、まだまだ結果が伴っていないのが現状だ。
埼玉県議会の12月定例会に於いて、美田宗亮議員(三郷市選出)が「児童生徒の学力向上施策について」質問を行った。美田議員の質問に上田清司知事は、「創造力の元になる基礎学力が必要であることは認識している。教育委員会で学力向上(対策)をしっかり続けてもらいたい」と、答弁し、教育長からは「県教育委員会では学習状況調査の結果を重く受け止めており、県内市町村教育委員会との連携を図り、学力向上に向け一丸となって取り組みたい」と答弁した。
今後、県独自の学力・学習状況調査の結果を県教育委員会、そして県内各市町村教育委員会がしっかり把握し、児童生徒への指導に生かされることが重要である。少しでも全国学力テストの結果が良くなれば、県内で教育に携わる関係者のモチベーションも上がり、児童生徒たちにとっても大きな励みとなる。優れた人材の育成という見地からも、児童生徒の学力向上に向けて、県を挙げて取り組むことが重要である。
直木 龍介
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