トップページ ≫ うわさの噂 ≫ 「3億円事件」で犯人と思われてしまっていた元県会議員
うわさの噂
まちで耳にした噂話、内緒話をこっそりお届け
80歳になる元埼玉県会議員のMさんの述憶。
「まったくね。わたしはある時期、眠れませんでしたよ。昭和44年の3億円事件でわたしはすっかり犯人だと疑われて、埼玉はおろか、東京へでかけるにもずっと尾行されましてね。それがいかにも切れそうな刑事さんなんですよ。そりゃ地獄でしたよ。ある時、呼びだされましてね。正直答えてみな。あんたやったんだろうと、決めつけてくるんですよ。もちろん、わたしは今日までそんな生き方はしてこなかったし、何でわたしを犯人なんて、決めつけるんですか?といったら、そのメガネ、つりあがった目つきが、我々がねらっている男とそっくりなんだよ、と迫るんですよ。しかし、まったく証拠はないし、もちろんわたしをつかまえることはできません。そのうちその刑事さんが定年になりましてね。そしたら、わざわざわたしのうちにきましてね。俺は定年になったけれど、絶対に確信をもっているし、これからも徹底して、あんたを調査するからなと、おどかされましてね。いや、はや、いやな歳月を過ごしたもんですよ。犯人にあったら、わたしゃなぐりとばしてやりますよ」と老いた元県会議員のMさんはぼやいていた。ふちのうすいメガネと、鋭い眼光はヤリテという印象だった。
今、Mさんは再婚。奥さんの息子はこれまたヤリテの政治家として他県で活躍している。それにしても顔つきとか人相というものは、大事なものだなと考えさせられている。
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