地域情報
埼玉県内で予定されている各種イベントや地元の人や情報をあますとこなく紹介。
新年会ハイシーズン。連日開催名は変われど参加メンバーはほぼ一緒という地域コアならではの恒例行事が賑やかである。
昨年は統一地方選挙前哨戦ということもあり、議員のセンセイ方の通常より角度の深いお辞儀と腰を折ってのご挨拶風景がみられた。
さて選挙が終わると、つっかえ棒がなくてはならないよ・・という陰口がでるほど、胸をはるセンセイたちが増殖する。
それだけ「選挙」という禊は政治家にとって厳しいものだ。
しかし、ここで異変を発見した。
選挙の近い政治家なのに、歩く姿は「田中角栄」そのもの。
片手で手を挙げ、うなずく。
一緒にいた人が「あの人選挙近いんじゃない?すごい自信だね。」
ある人も言う。「強力な対抗馬が出馬するからエール送ってやろうとしたら、俺を一瞥して去っていったよ。俺同級生だぜ。」
選挙目前のその政治家の心理を推し量ることはできない。
選挙上手と自己評価されているから、心理的にも「向かうところ敵なし」なのか。
以前の話だが、ある自営業者が言った。「おさな馴染みだし、地域活動も一緒にやってきたけど、あいつさ、県議会議長までなって、無投票当選という噂もあるのに、駅であったら走り寄ってきてさ、『選挙になるかもしれないし、ぜひ、力を貸してね。頼むよ。』だってさ。スゲーな。と思ったよ。マジ両手で手も握ってくるしさ。こういうことの積み重ねで勝利の女神がほほ笑むんだね。人の心をつかむのは誠意そのものだね」と期数をかさねて、県議会議長までのぼりつめた人の話をきかせてくれた。
田中角栄氏は「よっ!」と手を挙げるだけではなかった。角栄氏は日本有数の穀倉地帯米どころ新潟が選挙区だ。たんぼ作業の人がいれば苗床に気をつけながら革靴でもズブズブとはいって手を握ったという。その娘真紀子氏も選挙終盤握手のしすぎと右手を包帯で巻いていたこともあった。
「選挙ラストスパートとなれば電信柱にもお辞儀をするんだよ。」と選挙通が言っていた。
手も握らない、頭も下げない。
もちろん、それだけで可否を決めるのは危険だが、議員にしろ市長にしろ
政治家というのはその地域のシンボリックな存在だ。
上質な政治は品性のある政治家から生まれると信じている。
選挙直前にして、頭も腰も高い人。当選後の姿を想像するとぞっとする。
立ち居振る舞いは人間力なのだ。
三国裕子
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