社会
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三菱自動車の燃費試験における不正が、思わぬところで波紋を呼んでいる。苦境に陥った三菱自動車と日産自動車が資本・業務提携に合意をした。このことが、Jリーグの規約に違反するかもしれないとのこと。知ってのように、日産自動車は横浜マリノスに74%超出資している親会社。日産が三菱の親会社とみなされると、1つのオーナー(日産)が複数のクラブを保有するという形になってしまうのだ。実際の資本の移動(契約締結)は秋とみられているが、それまでの50%超の三菱自動車が保有しているレッズ株をどう扱うのか、注目を集めている。
扱い方だが、3パターンが考えられている。一つは三菱商事や三菱重工といった三菱グループがレッズ株を購入する。Jリーグでもトップクラスの利益を稼ぎ出す浦和レッズの株式であるから、一番可能性があるのではなかろうか。二つ目はさいたま市や埼玉県で株式を持つパターンだ。しかし、これは1チームに公的資金を入れる話で、公益性や公平性を考えると妥当ではない。そして、三つめが「ソシオ」といって一般の市民、サポーターを中心に会員の会費で運営を支える組織のことで、こういった市民組織でチームほ保有権をもつ方法だ。スペインのFCバルセロナもソシオによって運営されており、2万円の会費を払う会員は世界中に18万人を数えている。浦和レッズはすでに1万人を超えるサポーターズクラブの会員がおり、母体となりえる可能性は大だ。
また欧州の名門サッカーチームには、マンチェスターユナイテッド、ユベントスなど上場を果たしているチームもある。Jリーグでは、クラブチームの上場が禁止されているので、浦和レッズの上場は現状不可能だ。しかし、Jリーグも国内マーケットだけでは成長にこれから陰りが見られ、アジア市場へ開拓を進めなければならないというのが共通の認識だ。そのためには浦和、さいたま市に限らず、すそ野広くサポーターが参加する運営会社をソシオ方式で作り、浦和レッズのオーナーになるという姿を期待したい。
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