トップページ ≫ 社会 ≫ 社説 ≫ 埼玉県政とさいたま市政に求める真の二元代表制
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埼玉県政、さいたま市政の両方に議会との対立が目立っていて、行政の停滞、職員の志気への影響が目立ってきている。東京都にみられるように、職員はトップである知事の指示に従うのが当然だが、一方の代表である議会の指示にも従ってしまうという二重性がでてきて、強い方に頭を下げておいた方が自己の保全につながるという人間的弱味を抱えながら、職務を遂行しようとするから、トップの知事まで知らない行政執行が行なわれてしまう事態が生じてしまうのだ。いわゆる二元代表制の弱点がもろにでてしまっている悪しき例だ。二元代表制という言葉は、あまりなじみの薄いものだが、憲法93条で決められている地方政治の決まりだ。首長も有権者によって選ばれ、議員も同じかたちで選ばれ、一方は執行権、一方は議決権をもち、相互にけんせい、抑制と均衛を保ちながら県政、市政を行うのだが、どうしても多数派を占める会派や政党の意向に傾いて、本来の執行権を発揮できなくなってしまう例が多い。本来はそこに政治が存在し、かけひき、とりひき、はなし合い等をくりかえし、お互いに目的のためにというより市民のためにまとめていくのが常道なのだ。しかし現実には議会の権限が強すぎて行政が停滞してしまっているのが埼玉県とさいたま市の実情だと思われる。執行者にも、議会にも真の政治力やリーダーシップが欠如していると二元制はうまく機能しない。我々はいま真のリーダーシップを執行者と議会側に強く求める所存である。
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