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県議会・市議会 視座「県立図書館の一館体制に向けた整備について」県議会より
2016年11月24日
埼玉県立図書館は平成27(2015)年3月に浦和図書館が閉館し、現在は久喜と熊谷の二館体制となっている。一館に集約した新県立図書館設立に向けて、当面二館体制が続く見込みだ。平成26(2014)年には、新県立図書館在り方有識者会議が4回開かれ、提言が出された。しかし、その後の進展がみられない。
高木真理議員(民進・無所属)が、建設場所の提案と県立図書館の一館体制の整備に向けた進捗と方針、立地について質問し、上田清司県知事が答えた。
●高木真理議員(民進・無所属)からの提案
知事は、「一館体制とする県立図書館については、熊谷の地が望ましい」と答弁されているが、地域事情の絡みゆえ、話が進んでいないのではないか。そうであるのなら、大宮公園内に造ることを提案したい。
〈理由〉
①大宮公園内にある体育館が庁舎・公の施設マネジメント方針で廃止の方向であり、跡地にふさわしい施設
②県立図書館の存在意義のひとつである、市町村立図書館とは異なる専門的蔵書を最大限県民に利用してもらうためには、圏内人口の多さ、交通のアクセスの良い立地、博物館に隣接し、緑豊かな公園内で、読書・研究などの空間として最適
③利用の多い県庁職員にも利用しやすく、コスト削減につながる立地
●上田清司知事の回答
進捗と方針については、現在教育委員会において検討中。
単に建物の大きさや蔵書数を競うものではなく、「この機能では日本一」という全国的に誇れる機能を持たせた案を期待しているが、現在出ていない。
これからの県立図書館は、県民や企業のイノベーションを専門的見地から支援する情報の拠点になることも必要。一館体制にし、県民や県内中小企業の課題解決をワンストップ支援する新しい県立図書館にする思いは変わらない。
立地については、図書館が設置されていない町が存在する北部エリアをカバーすることが埼玉県としての意味を持つ。現在検討を進めている北部地域振興交流拠点施設内に、様々な課題解決に資する機能を集約した図書館を整備したい。
これまでの概念を変えるような画期的な図書館にできないかと模索中のために、プランが遅れているので、申し訳ない気持ちがある。しかし、県民が渇望するような突き抜けた図書館こそが望まれるのではないかと考えているので理解してほしい。
岡 アヤコ
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