小池新党が生れそうだとマスコミが騒いでいる。民進党も乗りたいらしい。ただ、ユリにハスが秋波を送った程度だが。ハスすなわち蓮舫さんもほんとうに戦略を持っているというのか。

過去、新党なるものは生れては消え、消えては生れる。うたかた物語りをつくっただけだ。新党にあらず辛党と皮肉られたものだ。せいぜい１９７６年に河野洋平氏、山口敏夫氏等によって結成された新自由クラブだけがやっとこさ１０年生き延びただけだ。

新党の条件は一定の影響ある数が第一。そして志の共有だ。小池さんの場合、まだ新党スタートは定かでないが、現職の知事が新党といっても議会で敵をつくるだけだ。まだ自らの苦境を新党にすりかえてはならない。

就任以来、小池さんは何も解決できていない。豊洲も先がみえない。オリンピック会場も元にもどってしまったり、横浜アリーナも未解決だ。塾もはたして政治家を誕生させる中身だろうか。講師を集めて話を聴くだけで、政治家を生みだすことはできない。

肚力にかけて見事な小池百合子知事だけに、失敗させてはならないと思うが、バラ色のユリになりえなかったら、都政の損失だ。

伊集院　隼人