社会
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夕陽は夕日とも表現するが、落日のことだ。
いまから60年も前のこと、元都知事石原慎太郎氏は太陽の季節を書いて文壇の寵児となった。太陽族なる若者も生れて、新しい時代を予感させた。慎太郎刈りもはやらせた。映画界では、あまりにもこの無軌道な作品に対して倫理委員会なるものも登場した。さらに35才の慎太郎氏は参議院議員に出馬して300万票という圧倒的な数字をもって、政界でも時代の寵児ともてはやされた。彼自身にとっても、彼の人生の太陽の季節だった。
しかし、現今はどうか?小池知事に叩かれ、個人的に会いたいなどと意気地のない願い事を言ってけられ、ついに、都議会の委員会の席に呼ばれることになった。テレビに映し出される彼の表情にはかつての太陽のおもかげはまったく消えて、堕ちていく落日の悲しみにしかとれないみすぼらしさだ。
今、石原氏は委員会で何を証言するというのだろうか。落日のボヤキをオロオロとするようでは情けない。
「小池君!君は暴走しているぞ!いまにあんたも散ってゆく百合となるんだぞ!歴史をもっと勉強しろよ!」とぐらい後輩の政治家を叱咤できたら、最後の輝きで赤く燃えつきていく落日の美しさを示すこともできる筈だ。
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