トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ 竹井先生と那須颪(なすおろし)
コラム …男の珈琲タイム
肌に突きささるような北風が吹きすさむ。颪(おろし)というのはそういう風を言うのだと、私は師匠に教えてもらった。
私は今日まで3人の偉大な師匠に出会い、政治・経済人生を教えてもらった。そのうちの1人が、世界金持ちランキング6位にまでランクされた竹井博友先生だった。
竹井先生は、旧黒磯町で生れた。厳しい那須颪に鍛えられ少年期を過ごした。やがて、読売新聞に入社。花の社会部記者となった。
先生の文章は美文をきわめた。しかし、それいじょうにビジネスの才が際立っていた。出会いだ。営業の鬼、務台社長との出会いによって、竹井先生の人生は決まった。
30代で読売の中部地区の実質社長に就任。務台・竹井コンビは、読売の販売数日本一にした。やがて、竹井先生はふる里黒磯に豪華な竹井美術館をつくった。報恩の念に深くにじみこまれた美術館だ。胸像が3つ。トップに務台社長、次に両親だった。
生前、竹井先生は口をすっぱくして私に説いた。
「恩です。恩をお返しする旅が人生です。師と仰いだら自分のわがままは全て捨てなさい。一心不乱につくすのです。ギブアンドテイクは、ギブギブギブ and テイクです」
北風の季節になると私はいつもこの偉大なる師の教えに震えるような気持になり、ふるいたつのだ。
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