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コラム …男の珈琲タイム
「音にのみ 明けゆく春の 嵐かな」
確かに、春の嵐をロマンチックにうたえばこの句をわからないではない。しかし、昨夜の春の嵐はまさに狂乱そのものだった。
春の嵐は嫉妬に狂った魔女の怒りなのではないか。美しく装った艶めかしい桜に襲いかかり、吹きとばし、淡い春の夜の夢をうたかたの如く消え去っていくのだ。そしてまるで何もなかったように美しい淡緑の五月を迎えるのだ。私ももうどれだけの四季折々の哀感を観てきたことだろう。
今、私は入間ごおりの高麗の里にいる。入間ごおりの高麗の里ぐらい移りかわる四季を見事に描きだすパノラマはない。はるかに遠く高麗人達が移り住み、息づきこの四季に何を想い何を描いて、どこへ去っていったのだろうか。昨晩の春の嵐は、歴史と季節と人生をしみじみと感じさせてならない。
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