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コラム …埼玉の余話
吉見町の町長選は11票差で現役が負けた。しかも当選が絶対視されていた。名門で、学歴もあり、経歴も輝いていた。しかも対抗馬はすべて現役とは真逆だったといっていい。それなのに何故か。
戦略の失敗と油断が勝敗の決め手となるのは多々ある。さらに、勝とうとするなみなみならぬ意欲、一生懸命さが、有権者の心を動かすのが選挙だ。
選挙に限らず、油断と現役であるが故の高慢さは絶対禁物だ。だが、どうしてもどこか態度に出てしまうのが人間の性だ。
さらに応援弁士。自分に酔い、候補者を忘れてしまって、ひんしゅくをかってしまう弁士が多過ぎる。吉見町もそうだったようだ。
今後さいたま市をはじめ、いくつもの市長選がある。挑戦者は死にもの狂いだ。
現役はしめてかかるべし。しめて、しめてで、丁度いい。電信柱にも頭を下げて、下げて、下げるべしだ。そしてその姿勢が、政治家としての資質を高めていくことになる。それにしても選挙はむずかしい。
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