社会
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打てば鳴るのが太鼓。打たずとも鳴いてしまう人間。失言暴言等々。
台風が発生し日本列島を脅かすこの季節に、不思議な鳴き声がまた聞こえてきた。
思い起こせば日本中に「ハゲー」の鳴き声が連日テレビから聞こえて、全国の小学生の間で流行したのは梅雨入り前であっただろうか。
東京都議会議員選挙の自民党大敗の大元凶。7月の都議選は俗にいう七夕選挙。自民党の笹葉に吊るす短冊の願いは届かず叶わなかった。虚しい「自らの不徳の致すところ」という鳴き声が東京中の自民候補者から聞こえた。
何とも間が悪い。
数々の失言で大臣を辞任した稲田防衛大臣。時を同じくして民進党の代表を辞任した蓮舫代表。
任命権者の安倍首相にとっては内閣支持率の低迷時に、泣き面に蜂ならぬ泣き面に稲田である。
首相自ら大臣を更迭し責任を取らせたほうが良かったのではないか。もっとも総理ご自身が森友学園、加計学園問題で国民や野党から真相追及されている中で、ご自身の言う「丁寧な説明」をされているとは考えにくい状況下では苦しい選択であっただろう。
方や民進党。稲田防衛大臣辞任に伴い内閣に対する追及が野党にとって好機といえるこのタイミングに、追及の先鋒である民進党の代表と幹事長の辞任発表は如何であろうか。都議選で民進党候補も大敗したあの時に辞めた方が良かったのではないだろうか。
何とも間が悪い。
阿吽の呼吸。
言葉を交わさなくてもお互いに意思疎通できており、間がきちんと取られている。
鳴き合わなくても互いの存在と役割を認識し、互いを高め合いながら物事を成し遂げていく。
安倍総理や稲田大臣、暴言の豊田議員、民進党の蓮舫代表や元総理の野田幹事長の方々は、お互いが理解しあえている状態であると錯覚していたのか、あるいはそれぞれが自信過剰で周りが見えずに他人を見下しおごり高ぶっていたのだろうか。
そして国民との間に大きなズレが生じ、間が空きすぎていることにお気付きなのであろうか。
自らの立ち位置を見極め、相手との距離や呼吸を見定めて行動していきたい。
選挙で選ばれた人物なら、なおさらである。
夏の夜の奇妙な鳴き声は聞きたくはない。
鷹野 龍
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