トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ 聖子とゆかりの闘い
コラム …男の珈琲タイム
12年前の初秋。私ははじめて岐阜の駅におりたった。初秋とはいえ、熱波が岐阜をおおっていた。その筈だ。物理的な気温だけでなく、聖子、ゆかりの激しい闘いが演じられていたのだ。
小泉郵政改革に造反した野田聖子氏に、刺客として小泉首相からおくられた佐藤ゆかり氏の身の毛のよだつようなつばぜり合い。私の経験にはこれほどの壮絶な闘いはみたことがなかった。聖子、ゆかりは上智大学の先輩、後輩。聖子は地元の名門代議士。ゆかりは、地元には何のゆかりもなかった。経済と外国通の独りの刺客。新入候補にすぎなかった。私は野田聖子の筋の通った反骨精神に裏づけされた造反に興味と関心をもった。身を捨てて郵政改革反対ののろしをあげたこの女闘士に感動していた。
結果は、野田聖子の勝利に終った。そして十余年。佐藤ゆかりも様々の話題と闘いを経て、国会の赤じゅうたんを踏んだ。野田聖子も闘いぬいた。自民党を離れ、また返り咲き、党の要職についた。閣僚の椅子にも4回座った。もっとも彼女はその昔37才の最年少大臣だった。その彼女が今度は最も注目される人となった。総務大臣となった。次なる総理候補にも名をつらねた。佐藤ゆかりには大きく水をあけた。
政治は一寸先は闇だ。この二人の闘いは終ってしまったのか。それは、誰も知る由もない。
今度は小池百合子が待っている。優れた女達の闘いはそれなりに心を湧きたたせるものがあって楽しい。
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