トップページ ≫ なでしこ便 ≫ BAN瞳の言わせて頂戴☆ ~渡る世間は鬼ばかりと私~
なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
「渡る世間は鬼ばかり」が1990年に開始し、約27年間、全508回の放送をかかさずみてきた。ドラマの出来事を自分と重ねながら子育てし、年を重ねてきたのだ。先日一年ぶりに3時間スペシャルが放送され、介護と嫁、姑、孫問題がクローズアップされていた。まさに今の私の状況と同じ。
息子が結婚し、嫁を迎え、孫が誕生した。
先日、お嫁さんから泣きながら電話がかかってきた。夜泣きがすごくて辛いと。もっと辛いのは息子が何一つ声をかけてくれないらしい。一日中子供と一緒に過ごすのは結構辛いものだ。私も二人の息子を育てたが、育児ノイローゼになりそうになったことは今でもよく覚えている。仕事はしてないのだから楽だなどと言うがとんでもない。社会とのかかわりが全くなく、アパートという閉ざされた空間に子どもとふたりだけの生活は大変。お嫁さんからの電話に涙がとまらず、ただ聞いてあげることしかできなかった。数日後、お嫁さんから連絡があり、息子が「大丈夫?」と声をかけてくれたと明るい声で連絡があった。安心したと同時に息子の未熟さを情けなく感じた。
コミュニケーションの大切さ、言葉の大切さを痛感した。小さな言葉ひとつで人は頑張れる。介護も同じだ。「ありがとう」の言葉ひとつで全てが解決する。パーキンソンで入院している義父の温かい言葉が私を支えてくれている。感謝を言葉に出すことは、当たり前のようでとても難しい。どんなに時代は変わっても「ありがとう」は無敵だ。
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