トップページ ≫ 社会 ≫ 走りだす衆議院。劣化は秘書にまで蔓延している。
社会
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10日公示の衆議院総選挙。議員にとって、当選は天国、落選は地獄。中選挙区時代の秘書には敏腕秘書も存在し、田中角栄氏の秘書早坂茂三氏は秘書の鑑と言われた。ところが、今や代議士への忠誠心が欠ける秘書が存在するらしく、恐ろしい話だ。「ウチの先生が落(ラク)しても別のところへいけばいいし」と放言する政策秘書もいるらしい。
選挙の世界は特殊でもあり、選挙屋風の秘書くずれなるものが、各陣営にはびこるのもこの時期。小選挙区になって議員の劣化とともに秘書の劣化も残念だ。ネット選挙が解禁になったことも理解できない秘書も。なぜ、候補者予定者及び政党ビラを配るのか?なぜ駅頭からのお願いを候補者予定者がするのか?小池百合子氏などはイメージ戦略の旗手でもある。固定電話が外に出て携帯電話が当たり前になった。次はパソコンがスマートフォンになり、どこでも情報検索ができる。ビラを受け取った人は何をするかというと、検索エンジンで候補者を調べるのだ。政治家のホームページ開設は当たり前。「アクセス数」をあげるために、候補者予定者は努力をしなければならない。
昨年夏の参議院選挙から有権者は18歳以上だ。Twitter、Facebook、LINEなどのソーシャルネットワークを駆使すること、それが若い世代からの共感を得る、早道だ。
広報戦略を駆使できない秘書くずれは、候補者にとって獅子身中の虫。今の選挙にイメージ戦略は必須だからだ。知ったかぶりをするのもダメ秘書の典型。ダメ秘書は市議、県議、など選挙を経験したことの人々の戦法に耳を貸さず、自分の主義主張を押し付ける。それは悲劇の始まり。首都圏のある元国会議員はそういうダメ秘書を雇った悲劇を今更ながら悔やんでいる。「法定ビラを撒いてくれない。秘書が誰もみないから。と。アーケード商店街を若者と歩く徒歩遊説を歩行遊説だなんて言って大ヒンシュクでしたよ。私は言葉を大切にするので。選挙用語すらわからないとは!」もちろんその戦いは敗れた。
選挙戦の舞台回し、秘書。秘書は黒子に徹し、如才なく、スケジュールを管理し集票マシーンとなる人々を掌握し、序盤・中盤・終盤と選挙を盛り上げなければならない。ダメ秘書を抱えたセンセイがいないことを祈るばかりだ。
大曾根惠
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