社会
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国政選挙本番近し、現政権の是非、新党の評価など選択肢の多い選挙ではある。
それにしてもいつから憲法改正がこのように躊躇なく語られる世の中になったのだろう。
憲法のけの字に触れようものなら、蜂の巣を突いたような大騒ぎになったのはさほど昔の話ではない。
もちろん時代、世代の移り変わりとともに民意の軸が移り変わっていくことは何ら不思議ではなく、またこうした流れは今や日本一国のものでもない。
一点留意しておきたいのは戦後70有余年何故憲法は手をつけられなかっのたかという先人の歴史的選択についてである。そこには現実是認だけではない積極的意志が投影されていたであろうことは記憶に留めておきたい。
無論憲法はアンタッチャブルではない、但し変える事自体は目的になり得ず、その改正が国家の未来のあるべき姿をより明瞭に示すと国民の多数が判断した場合にのみ許される大変ハードルの高いものである。また国会発議の後、国民投票において国論が完全に二分、分断されてしまう可能性があれば、その時点で問うこと自体を見送るべき性格を有するとも考える。
今回の選挙結果を受けて、どのような形の政権となっても、もしこの件について我々国民一人一人に問われるのであれば、前記内容の通り多数の合意形成を得る為の議論を尽くした上で、喧噪をもってではなく静かな環境において問われる事を希望する。
小松 隆
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