社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
51.44%、今回選挙における埼玉県での投票率である。
悪天候の影響もあろうが過去最低、数年に一度しかない民意を示す絶好の機会である事を考えるとやはり残念な結果といわざるをえない。
冒頭解散から小池新党の結成、すわ政権交代かという世論のヒートアップ一転排除発言による潮目の変化などジェットコースターのように目まぐるしく変わる政界絵巻をもあたかも日常の娯楽の如く消費していく現代社会の一面を見るようであった。
排除発言が結果に大きく影響した形となったが、民進党にはタカ派から社会民主的思想の持主までいた訳だから新党結成時の判断として、小池氏からの政策の一致を求める踏み絵要求は特に不思議なものではなかった。
ただ党是に寛容な保守を掲げたばかりでの間髪をいれぬこの手法に対する世論の猛烈な反発を読み違えてしまったということだろう。
そもそも小選挙区制度導入時には政権交代の実現が含意されていた。
ただ得票率と選挙結果のアンバランス、死票の多さなどから以前の中選挙区制に戻すべしとの意見、そうではなく野党の合従連衡の仕方に問題があるだけであって、制度として小選挙区のダイナミズムは生かすべしとの異なる意見が併存している状況だ。
この件については判りやすい形での一段の研究が求めらている所である。
2012年の民主党政権の頓挫以来、この国には事実上政権担当能力があるのは自民党のみとの意識が人々の底流に根強くあるように感じられる。
同じ保守政党であれ、リベラル色の強い政党であれ、健全な対抗軸の育成については民主国家の一員として関心を持ち続けたいと思う。
小松 隆
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