トップページ ≫ 社会 ≫ 祭りのあと~はかなき政治家人生と駆けまわるマスコミ
社会
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つわものどもが夢のあととばかりに、人生のはかなさも感じた総選挙。
結果が出て、万歳を叫ぶ者がいる一方で支援者に向かって敗戦の弁を語る者もいる。政治家とは、票を集められなければ一夜にして職を失うという不安定な身分であることを思い知る場面だ。
22日が台風で大荒れとの予報が出ていたので、期日前投票に向かう有権者が多かった。筆者も前日に市役所の投票所に向かったが、長蛇の列が出来ていた。投票率の低下が叫ばれる昨今だが、列を成す姿は新鮮にうつった。投票所出口では、新聞社による期日前投票の出口調査が行われていた。出口調査というものを受けてみたかったが、声を掛けられることもなく残念。
新聞社等マスコミは、当選確実かどうかの判断材料のために、期日前と投票当日に出口調査を行っている。事前情報として地域ごとの特性を踏まえての調査をする。調査時間帯も偏りがないようにする等様々な配慮が成されている。
当選確実と発表するからには間違いがあってはならないので、マスコミも必死だ。情報を伝えるための熱意を感じる。
当日22日の夜には各テレビ局が、選挙結果を特別番組で放映していた。毎回高視聴率を記録しているテレビ東京の池上彰氏の番組を見た。池上氏が各党党首に時には強いことばで斬り込み、そこが人気の理由のひとつなのだろう。前原氏に対して、民主党がそのまま希望の党に行けなくて「緑のたぬき」にだまされたと思っているのでは?と質問していた。前原氏は、だまされたとは思っていないと答えていたが、答えるより前に「みどりのたぬきとは誰のことでしょうか?」と切り返して欲しかった。番組は斬り込んで面白くすればいいというものではない。政治に対する批判はよしとするが、ひとに対しての基本的な敬意のない失礼な言い方には疑問を感じた。
テレビは視聴率を、新聞は読者数を稼がねばならない。政治家は選挙で投票数を。
しかし、数を稼げばそれでいい訳ではない。数を得た後が大切。マスコミも政治家も根底にはひととしての品格を忘れないで欲しい。
そのためには、テレビ、新聞等で情報を得るわたしたち、選挙で票を投じるわたしたちも愚かではないこと、冷静な目で見ているということを表明していかねばならないはずだ。
有賀摩美
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