トップページ ≫ コラム ≫ 埼玉の余話 ≫ 二元代表制の乱用と錯覚
コラム …埼玉の余話
埼玉県議会が27日で終わった。桜は満開だ。そんな景色の中で県議会はどうにも不可解なことを決めてしまった。それも、公明党や他の政党は反対しているにもかかわらずだ。先述したが「県民栄誉章」という名誉にまで、議会の同意を必要とした全国でも稀な、しかも埼玉県だけという不名誉な条例をつくってしまった。人の名誉に何故、議会が口をはなむのか?提案者は「二元代表制」だからより、この栄誉が素晴らしくなるような意味不明な理屈をつけだした。そもそも二元代表制の趣旨は一方の側だけの権力の独走の歯止めの制度で、県民の栄誉にまで口をだすことなぞ想定していないものなのだ。こんなことぐらいわからないのでは、二元代表制の一方の代表の責を負う資格もないのではと疑ってしまう。まして、自民党は保守政党だ。保守とは、歴史、伝統を重んじ、世間の常識を重んじるからこそ、長きにわたって国民の信頼を得、政権を担ってきたのではないか。埼玉県の自民党も決してその例外ではない筈だ。二元代表制の乱用と錯覚には驚いた。誰がこんなことを言いだし、またこんな非常識なことに右へならえしていく集団とは何なのか。目まいがしそうだ。
鹿島修太
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR