いよいよ夏本番。

この時期、朝顔と並んでほおずきは癒しの風物詩。中でも浅草の浅草寺のほおずき市は有名。遠くからも多くの参拝者が訪れる。

縁日にお参りするとその日一日分、功徳日は百日分、浅草寺は7月10日が特別な功徳日で、四万六千日（しまんろくせんにち）分の御利益が得られるという。気短な江戸っ子のおかげで9日もお参りするとご利益が頂けるとのこと。

46000割る365は126.02。一度お参りすればお釣りがきてしまう。昔の人は短命だったのにサービス過剰、欲張りだったのでは？などとつい余計な事を考えてしまう。

お参りの帰りに風鈴の音と共に涼しげな風を感じながら、ほおずき市とは何とも日本の夏らしい。

今の子ども達はほおずきで遊んだ経験のある子は少ないだろう。ほおずきは、子どものかんの虫や女性の癪に効くとの話もある。妊婦には禁物なので、頭の隅においておくとよい。

赤く可愛いほおずきと風鈴の音に、暑さを忘れて癒されたい。

鹿山夕子