社会
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JR埼京線に乗ると武蔵浦和駅の近くに野球場が見える。そこがプロ野球の千葉ロッテマリーンズの二軍本拠地で、イースタン・リーグの公式戦が行われていることを知り、5月末の暑い日曜日に球場に出掛けてみた。
駅の西側の線路沿いの道を南に行くと、洋菓子製造のロッテの主要工場や研究所が並んでいる。工場が稼動している平日なら、チョコレートの甘い香りが漂ってくるという。工場を過ぎるとロッテ浦和球場だ。入場無料なので入り口には係員もいなくて、出入りは自由。
左右両翼が96m、中堅が122mのれっきとした野球グラウンドなのだが、寂しいのは客席のスタンドがないこと。一塁側と三塁側に各100余の簡易ベンチが設置されているが、すでに満席で立ち見をするしかなかった。
試合は対DeNA戦で、序盤からロッテが得点を重ねて勝利した。千葉市が本拠地の一軍のほうのロッテは勝率5割前後にとどまっているが、二軍はイースタン・リーグ首位(5月29日時点)。投打ともに快調で、主要各部門の成績のトップはロッテ選手が独占状態なのだ。一軍選手に比べて知名度は低いが、将来の可能性を持った選手たちの真剣なプレーを間近に見られるのは楽しい。
観客が少ないのも今に始まったことではない。私は川崎球場が本拠地だった頃のロッテ一軍の試合を何回か見た。球団史に輝く強打者、落合博満さんが1985年に2度目の三冠王を獲得した時に、彼の最初の著書の編集担当だったからだ。ある時、一塁側の席にいたら、守備からベンチに戻る落合選手が私を見つけ、軽くうなずいていた。東京ドームでの巨人戦などではありえない光景だろう。
こんなこともあってロッテ球団には親近感があり、時々ロッテ浦和球場に足を向けたい。武蔵浦和駅からはバス便を使えば荒川河川敷のヤクルト戸田球場にも行ける。ヤクルト二軍の本拠地で、ここでもイースタン・リーグの試合が見られる。埼玉といえば埼玉西武ライオンズを無視できないが、イースタン・リーグの地元チームも応援したい。
山田 洋
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