知事選は野党連合の大野もとひろ氏の勝利で幕を閉じた。大野氏、青島氏ともに両雄と呼ぶにふさわしい二人だった。しかし、それにしても行田氏の突然の立候補の取り止め、つづいて突然の青島支持表明。逆に大野陣営に火をつけた結果となった。大野氏応援団長を務めた上田知事はいまだに7割近くの人が上田県政を評価しており、加えて上田氏は百戦錬磨の将。調査で劣勢だった大野氏を必ず最後は優勢にもっていくと周囲に漏らしていたという。一方、自民党は最初の調査結果が良かっただけにかなりの油断とたるみが生じたようだった。応援弁士の演説も理解に苦しむものがかなりあった。加えて内紛までまことしやかにささやかれた。それにしても、四年前の知事選でも自民党は上田氏に惨敗したにもかかわらず、本当の総括がなされておらず責任者もそのまま。今後、大野新知事とは対立よりも本当の是々非々の姿勢を望む人達は多いはずだ。自民党支持者そのものは絶対的に多いだけに、選挙戦組織の構造そのものの反省と再考をしつつ、一日も早く期待のもてる自民党になってほしいという県民の声は大きいはずだ。