地方議員による告発があとを絶たない。今回、名湯で知られる草津では５０歳の女性・新井祥子町議が黒岩信忠町長を告発。記者会見では、新井町議が町長室で「抱き寄せられた」「キスされた」「床に押し倒された」などという言葉が並び、その映像を見た女性は嫌悪感が走ったのではないか。「選良」「公人」「女性」としての品位、気高さがまったくなかったのだ。当事者の黒岩町長は真っ向から否定、「名誉棄損」事案として警察に被害届を提出した。

川越市ではこの春当選した川目武彦市議（弁護士）が先輩議員・吉敷賢一郎市議からパワハラを受けたとし、その吉敷議員のパワハラをやめさせるよう措置請求なるものを市議会に提出。そのことは読売新聞が報道、そのあとネットメディアでも流され大騒ぎとなった。

川越市民の間では、同じ自民党市議団の視察研修中のことであり、パワハラではなく指導ではないか。ということがささやかれていた。結果として自民党市議団ではパワハラされたと訴えた新人・川目市議を自民党市議団退団処分に。言い方が強かったのではないかという事で吉敷議員を戒告処分とした。

メディアの力はネット社会にあっては想像を絶するイメージを生み出す。だからこそメディアは責任をもった報道に徹していかなければならない。「真実かどうか」それに尽きる。また受け取り手である視聴者・購読者も見識ある目を持つことも大切だ。

伊勢谷珠子