フィギュアスケート四大陸選手権(in 韓国)で、羽生結弦選手がついに初優勝を飾った。これまでに「五輪 / 世界選手権 / グランプリファイナル」と優勝を重ねてきた羽生選手。今回開催されたばかりの「四大陸選手権」の優勝により、『ジュニア＆シニアでの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”』という快挙を成し遂げた。

宮城県仙台市出身の羽生選手は、埼玉県羽生市と不思議なご縁でつながっている。2018年の平昌五輪において、羽生選手が見事に優勝し金メダルを獲得した時のこと。苗字と市名が共に羽生(はにゅう)同士ということもあり羽生市の有志たちも沸き、羽生選手を応援した。羽生選手は返礼として、羽生市に金メダルをモチーフにしたチョコレートを贈呈。心憎いサプライズであった。このチョコレートは「金メダルチョコ」と呼ばれ親しまれた。

幼少時に喘息をかかえていた羽生選手は、体を鍛えることにも人一倍苦心されてきたようだ。たとえば心肺機能の強化のためには、マスクをしたままでトレーニングに励んだという。当然のことながら、長年の地道な努力の一つ一つの積み重ねが現在の大活躍につながっている。

今回の四大陸選手権では、平昌五輪以来、伝説となった「SEIMEI」の演技に注目が集まった。羽生選手からは、己の身心に確固たるイメージをとことん刻み込んだ形跡が滲み出ていた。更にリカバリー能力のレベルの高さも圧巻で本当に素晴らしく神々しかった。

チョコレートのイメージキャラクターも務める羽生選手。チョコレートは羽生選手にとってのラッキーアイテムではなかろうか。今はひとまずバレンタインシーズンのチョコレートで鋭気を養い、来月のモントリオール(inカナダ)世界フィギュアスケート選手権でも更にご活躍されることを願ってやまない。

葉桜　こい