世は非常事態だ。例年だと梅の香りが漂い桜の開花を心待ちにし、本当の春の喜びを味わう季節なのだが、今は全く違う。コロナウイルスが世界を襲っているからだ。安倍総理が「学校からはじまって、全てのイベントをしばらくの間やめてほしい」と国民に訴えた。現場は大混乱。経済も株価はグッと下がって大問題だ。それにつけても安倍さんの人気もすこぶる悪い。野党が情けないからかろうじて支持率も暴落までにはいってない。しかし、支持率が下落していく中で人柄が信じられないが3割を超してしまっているのが問題だ。モリカケからはじまってサクラ。どれ一つ信頼に値する姿勢がみられない。世の中のダイナモは土台に信頼があって成り立っているのだ。だから今回の安倍さんの国民に対する要請は間違ってはいないが「あなたに言う資格があるのか」という不信感が漂っているから、納得よりも不満がくすぶってしまうのだ。政治は時に非情な決断を是としなければならないが、それとて根に政治家と国民に信頼という絆がなければ非情は悪としてはてる。かつて三木武夫総理は「信なくば立たず」という言葉をモットーとした。安倍さんは強く心しなければならぬ言葉だ。