来週より前倒しでGO TO トラベルキャンペーンが始まるという。最大二万円の補助がでるもので、疲弊しきった観光地と観光業界を救い、経済を回そうという意図。しかし、タイミングが悪すぎる。いち早く吉村大阪府知事が、反対の声を上げた。観光業界からも「ありがたい話だが、コロナ感染拡大防止の徹底が先」という声も。

菅官房長官がここのところのコロナ感染者増加は「圧倒的に東京問題」ということに、小池都知事は「国の問題」とやり返す。国と地方自治体の足並みのズレ、遅々としたマスク配布。一番がんばっているソーシャルワーカー・医療従事者にボーナスが経営困難から不支給。定額給付金を握りしめ、風俗にいく若者、その結果の感染拡大。すべてにおいて何かが狂っている。

先を見通す先見性、あらゆる人に目を配るはば広い視野と懐の深さ、すべては民のためという政治の基本、これらの欠落が要因であるのだ。政治に冷たさを感じたら民心は離れる。菅官房長官も小池都知事も会見に心血を感じない人は少なくない。

大曾根惠