社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
安倍首相が病院での検査などで3日間の夏休みを取った。麻生副総理兼財務相や菅官房長官、さらには公明党の山口代表までもが「休みなく働き続けてきたので、もう少し休んだほうがよい」と大変な気の遣いようだ。政権与党幹部たちのそんな対応には素直に頷けない。
首相は通常国会閉会後は閉会中審査に出席せず、まともな記者会見もしていない。新聞には首相の日々のスケジュールが載っていて、多くの時間を官邸にて閣僚や官僚、秘書官、補佐官との面談に費やしていることがわかる。でも、彼らはお仲間もしくは部下である。東京・富ケ谷の私邸にいることも多い。最近で遠出したのは広島と長崎の平和記念式典だけだ。
多くの人との面談、打ち合わせは疲れるかもしれないが、満員電車で遠距離通勤する多くの人々のことを考えれば、格別の激務とは思えないし、「もう少し休んだら」なんて嘘っぽく聞こえる。
だから、週刊誌では重病情報が飛び交うのだろう。最近の首相の様子を見ているとこちらのほうにリアリティを感じる。重病はともかく、首相に気力の低下を見て取れる。新型コロウイルスへの対処で出された「全国一斉休校要請」「アベノマスク」「Go To キャンペーン」などがすべて不評で、内閣支持率も下落の一途、強く執心していた東京五輪の来年開催さえ怪しくなってきた。これでは精神的ダメージは相当なものだろう。
一般人なら酒やフテ寝で気を紛らすところだろうが、それが許されない立場だ。国会答弁や記者会見で、コロナ対策、経済対策を国民に提示しなくてはならない。例のごとく陳腐な言葉の羅列で実効性が乏しい内容でも。
山田 洋
バックナンバー
新着ニュース
- 島耕作、50年目の慶事が台無しに(2024年11月24日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR