社会
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7年8ヶ月に渡った超長期政権が突然幕を閉じた。その後の出来事があたかも必然であるかのように雪崩をうって新政権が発足。号砲が鳴る前に勝敗の帰趨は誰の目にも明らかだった。どんなことがあろうとも政敵にだけは絶対に政権を渡さない、その一念のすさまじさに政治、もしくは人間の本質を感じたのはわたしだけではあるまい。人とは剝き出しの権力闘争を止められない生き物なのだろうか。あたかも半身をもがれても絶命するまで闘い続ける獅子の如く。
石破氏も菅氏も岸田氏もいわゆる理念型政治家にカテゴライズされると思うが、どうも石破氏は行動が追い付いていけなくて損をしているように思えてならない。口舌の徒といわれてしまう所以だろう。残念だが。防衛、農政といった専門分野を持ち、話っぷりは冗長に過ぎるとの悪口も聞こえてはくるが、見方を変えればそれだけ語りたいことを多く持っているともいえるのではないか。かつ丁寧に語りたいという姿勢に人柄がにじみ出ているように思える。世間一般の評価としては印象は地味、しかし情熱はある政治家で信頼できるといったあたりだろうか。しかしこれらはあくまで私見にすぎず、クオリティ埼玉はあくまで菅氏を支持し表明してきているのは承知の事実だ。
具体論を好む人、抽象論を好む人、人は様々である。どちらにも一長一短がある。火事場で抽象論を語っていれば阿保のそしりはまのがれまい。平たく言えば体を使えという話である。
また複雑な政治課題の解決に取り組もうとする時に、結果こそすべてといったスタンスでは民意を醸成し、議論を重ねるという課題解決を前に進めるための土台そのものが成立しなくなってしまう恐れがある。
これまた私見だがこの合意形成を図る為に取り組む姿勢、切れることなく丁寧にことに当たり続けてくれるだろうというその一点において石破氏を個人的に応援していたのである。
今回、議員は雪崩をうって勝ち馬に乗った。だが一寸先は判らないのもまた政治の常であろう。まずは任期一年、新総理の手綱さばきに注目だ。
小松 隆
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