社会
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葬式にお金をかける人が少なくなっている。かけられない人が増えていると言った方がいいのかもしれない。住宅ローンに養育費、消費税は上がり、年金ももらえるかどうかわからない。コロナで職を失ってしまった人や収入が激減してしまった人。日々の生活がままならないのに、葬式に金をかけられないというのが現実。
先日も友人のお父さんが亡くなったので参列したいと連絡したが、家族葬で行うのでと断られてしまった。最近増えている家族葬。家族や近しい親族、故人の友人などが参列する。規模はかなり小さく、金額も抑えられる。一般葬だと100万円を超えるのはあたりまえだ。86歳になる義母に、自分が亡くなったら家族葬にして欲しいと言われている。
日本の葬式は世界一高いと言われ、平均費用は231万円。世間体や粗末な葬式では故人が浮かばれないという時代は終わった。現にここ10年で葬式の簡素化が進んでいると認めざるを得ない。人は必ず死を迎える。自分の意志を元気なうちに伝えておくことも必要なことだ。
中山薫
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