社会
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夢に向かって努力を惜しまず、情熱的にまい進してゆく人のことを「熱量が高い」と呼ぶことがある。
2002年のノーベル物理学賞受賞でも知られる小柴昌俊さんは、熱量そのものを熟知し、自らも熱量の高い生涯を送った人だ。小柴さんのお人柄は親しみやすい著書にもあらわれており、夢に向かってまい進することの大切さを多分に伝えていただけた。ご高齢であると知ってはいたものの、星になられたと聞き、沈痛の思いを消化しきれずにいた。
夜空に輝く美しい星の光は、何億光年もの長き旅を経た上で人々へと届けられる。小柴昌俊さんは、まだ星になったばかりなので、肉眼でははっきりと認識しづらいのかもしれない。それでも星の中から小柴さんを少しでも探し当てたいと願っていたところ、1ヶ月後にチャンスがやって来た。
ノーベル賞授賞式の12月10日頃が、冬の夜空を彩る「ふたご座流星群」を観測出来る時期と重なっていたのだ。最低でも30分程度は目を慣らせば、流れる星が見えやすくなるとのこと。気長に待とうと決め、そっと窓を開けたその時。鮮やかな星が、すうっと空を伝い流れ落ちた。30分どころか3秒も経過していなかったが、本当に夢のような一瞬の出来事であった。
宇宙全体から見れば、ちっぽけな地球で暮らしてきた小柴さんと私達。これからは地球のみならず壮大な宇宙の中で、共に有り続けるということを改めて意識してゆこう。小柴さんの何ともあたたかき笑顔にも宇宙レベルのノーベル賞を。
葉桜こい
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