社会
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川越市長選は川合よしあき氏が4選を果たした。かわめ武彦氏は24000票を超える得票であり、巷では健闘したという言葉が飛び交っている。一騎打ちの戦いでは、どんな候補者同士であっても6対4ということが定説。しかし、かわめ氏は知名度もなく、自民党市議団を除名されたこともあって、当初から8対2、7対3の下馬評だった。投票率はあまりにも低く、23%に届かなかった。その投票率の上でのかわめ氏の得票は浮動票ではないはずだ。ということは、やはり健闘なのか。
同時に行われた市議補選。無所属の、倉島氏が38000票を超える得票で初当選。自民党公認で、市議を2期務め、統一選では次点となった、荻窪氏は22000票で及ばなかった。当選した川合氏と倉島氏。落選したかわめ氏と荻窪氏がなんとなくリンクしているかに見える。川合氏の選対本部長は自民党の中野県議だ。倉島氏の母が非自民の市議であり、初陣の川合氏の当選を支えたこともあるとはいえ、まさに奇々怪々ではないか。
川合氏の出陣式は自民党を全面に打ち出していた。菅政権の支持率が急落につぐ急落で、不支持率が半数に迫る中、首長選は「党派を超える」という図式のほうが集票しやすいはずだ。あまりにも低い投票率。市民の2割のうちの60%しか川合氏に信任しなかったということを、コロナ禍の空気という中とはいえ、川合氏は肝に銘じてほしい。
今年中に行われる衆議院選挙。立憲民主党の小宮山氏に新人中野県議が自民党の公認として挑む。秋までの9か月のうちに菅氏がミラクルを起こせるかどうか。奇々怪々の川越市から目が離せない。
氷川まこと
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