社会
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今月スターした大河ドラマは埼玉県ゆかりの偉人、渋沢栄一の物語だ。『青天を衝け』というタイトルは、渋沢栄一自身の漢詩「青空をつきさす勢いで肘をまくって登り、白雲をつきぬける気力で手に唾して進む」という意味からの抜粋で、渋沢栄一の清々しい気概の感じられる心強いものだ。
渋沢栄一役の吉沢亮さんは、青の色にゆかりの深い人だ。今回の『青天を衝け』はもちろんのこと、最近の主演映画のタイトルも何と『青くて 痛くて 脆い』。他にも枚挙にいとまがないほど、青に囲まれた役者人生を歩んできた吉沢さん。「青は自分の色」と主張するだけのことはあり、ラッキーカラーなのだろう。
人々は皆、不穏な暗闇に包まれた、この世の長い夜が明けることを望みつつ、まだまだ底知れぬ不安におびえながら日々を送っている。しかしながら、夜明け前が最も暗いのもまた事実である。暗闇こそ夜明けのサインでもあるのだ。
真っ暗だった夜が明ける頃の空の色は、青と赤が溶け合った紫だ。その後、青はますます空の色へ、赤は太陽の色へと役割分担をしてゆく。
乱世の大河ドラマの主人公に、新一万円札の顔、渋沢栄一が抜擢されたこと。それはきっと、経済の復興の大きな原動力となり得るだろう。そもそも古の昔から、太陽は時短営業の制限を受けるでもなく、1年365日、不眠不休で燃え続けてきた。そんな勤勉な太陽に、コロナを大事にお返ししよう。まだ肌寒き2月の空の青にも夜明けは息づいている。青は希望の色だ。
葉桜こい
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