トップページ ≫ 社会 ≫ 立ち読み30分の市立図書館もついに休館
社会
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2月初めにさいたま市の全戸に配布された『市報さいたま』2月号の特集は「図書館に行こう あたらしい自分の出会い方」だった。表紙にも図書館で読書しながら思索する女性の写真を使っている。
特集記事によれば、さいたま市は市立図書館数と市民1人当たり貸し出し冊数が全国の政令指定都市でトップだという。25館もあるうち、代表的なのが中央図書館と大宮図書館だ。前者は浦和駅東口前の大きな商業ビルの8階全フロアを占め、途中で抜け出して食事や買い物もできる。一昨年5月に新築移転した後者は、製糸業で栄えた大宮の歴史にちなんで絹糸をイメージしたガラス張りの建物の中にあり、天井が高くて寛いだ雰囲気だ。
それならばと図書館に出掛けてみると、今は様相が一変している。新型コロナウイルス感染防止ということで、利用が大幅に制限されているのだ。閉館時間が早まっているのは仕方ないとしても、滞在時間は30分を目処にするようにとのことで、ゆっくり本を読んでいられない。
もっとつらいのは、密を避けるためかテーブルも椅子も使用禁止になっていることだ。これでは書架の前での立ち読みぐらいがせいぜいだろう。30分という制限時間もここから来ているのか。昔、本屋で長く立ち読みをしていると、店主がはたきを持って近づいてきたのを思い出した。
さらに2月24日から3月4日まではコロナ対策で市立図書館全館が臨時休館になるという。こうなると立ち読みどころか借り出しも出来なくなる。他の公共施設の市民利用が禁止になっていたので、市報は図書館を取り上げたのだろうが、結果的には間の悪い特集企画になってしまった。
(写真説明)大宮図書館からも人影が消えた
山田 洋
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